創作紙芝居〚みじめむし〛

ここは ほたる しょうがっこう

先生が てんこう してきた ヒカルくんを

クラスの みんなに しょうかい した。

「この ヒカルくんは、 きょうから、

このクラスで みんなと べんきょう することに

なりました。」

はじめての せんせいと どうきゅうせい。

ヒカルくんは ふあんで いっぱいだ。

がっこうで テストがあった。

「ヒカルくん 0てん だったよ。 もっと

しっかり べんきょう しないとね。」と

先生に しかられた。

クラスの みんなは ヒカルくん 0てん と

しって クスクス わらった。 みじめー。

たいいくの じかん。

てつぼうの さかあがりを することになった。

みんなは かるがると できたけど

ヒカルくんは、 いくら がんばっても できない。

「ウーン くやしい、みじめー。」

きょうは たのしい うんどうかい。

おてんきも よいし ヒカルくんは

おかあさんの つくって くれた おべんとを もって、 はりきって

さんかした。

「フレー フレー、 がんばれ がんばーれー。」

さんかした。

ヒカルくは ひっしに はしった

そのけっかは? 「ガーン!」ビリ だった。

「くやしいよー。」 みじめー。

きょうは たのしみに していた えんそくのひ。

お天気も よいし ヒカルくんは おかあさんが

つくって くれた おべんとうを もって

はりきって がっこうへ むかった。

こうていについた。 「ガーン!」 ひろい

こうていには だれも いなかった。

「しまった。 しゅうごう じかんを まちがえちゃったー。

みんな ぼくを おいて、 いっちゃんたっだー。」

みじめー。

「ボク てんこう してきたばっかり なんだから

もうちょっと きをつかって くれても いいのにー。

みんな つめたいなー。」と

ヒカルくんは ブツブツ もんくを いいながら

トボトボ あるいて きたくした。

「あら ヒカル。 どうしたの もう かえってきたの?」

と おかあさんに きかれて

「みんな さきに いっちゃった。 ボクは

おいてけぼりさ。」

ヒカルくんは こたえた。

ヒカルくんは、 いえに かえって つい

いもうとを いじめてしまった。

「ウワーン」と いもうとが ないたので 

おかあさんが やってきて 「ヒカル、おにいちゃんなんだから 

いもうとに やさしく しなさい。」と しかられた。

「ほんとうは いもうとだって ワガママなのにー。」と

おもって ヒカルくんは しょんぼり。 みじめー。

「ボクは なにやっても しっぱいばかり。

みんなは たのしそうに しているのに、ボクは

うまく いかないこと ばっかり、

もう いやになっちゃうよ。」みじめー。

あるひのやすみ じかんの こと。

ヒカルくんが スケッチブックに

えを かいていると

「ワーイ、 なんだ これ」といって、クラスの

あばれんぼうが スケッチブックくを とりあげた。

「まだ かいているんだ! かえしてよ。」と

ヒカルくんが いったけど、 あばれんぼうは

スケッチブックを もって きょうしつを

 グルグル はしりまわって かえしてくれない。

 「なにを さわいでいるの。 しずかに しなさい。」と

いって 先生が  きょうしつに はいってきた。

先生は おちていた ヒカルくんの スケッチブックを

ひろって かいてある えを みて、おどろいて

「あら ヒカルくんは えが じょうずねー。」といった。

「いま ちょうど コンクールが あるから ヒカルくん。

しゅっぴん したら。」といった。

それから ヒカルくんは いっしょうけんめい

えを かいた。

 ヒカルくんの えは コンクールで

ゆうしょうして カップを もらった。

「おめでとう。」 「ひかるくんって すごいんだね。」

みんなに いわれて ヒカルくんは びっくり。

いまや ヒカルくんは クラスの ちゅうもくの まと。

なにやっても しっぱいばかり、 すっかり ひがんでいた

ひかりくんは いまや スターに なった。

「ボク、 えが すきで よかったな!

これからは、もう、 ひがんだり しないで

もっともっと、 がんばって いろんな えを かくんだ」と

ヒカルくんは、すっかり じしんを とりもどしたとさ。

よかったね。 めでたし

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以上で創作紙芝居のおはなしでした。

ストーリー内容は私の引っ越ししたばかりの小学生時代

のにがい思い出です。

毎日が不安な暗い幼少時代での、絵が唯一得意だったために

すっかり自信をもったわけです。

めでたし、めでたし。

塩谷

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